ワークステーション(パソコン)


■IE7ベータ版を使ってみた(2006.7.18)
■WindowsXpMCEを買ってみた(2006.6.11)

■PCCleanを使ってみた(2006.5.15)

■ウィルスバスター2006の発売(2005.11.14)

■ブラウザの見直し(2005.7.4)
■スパムメールの怖さ(2004.11.29)

■スパムメール振り分け(2004.10.17)
■XPSP2の苦悩まとめ(2004.10.2)

■XPSP2の苦悩3(2004.9.27)
    
■XPSP2の苦悩2(2004.9.20)

■XPSP2の苦悩(2004.9.13)

■神の領域の必須アイテム(2004.4.6)
■WindowsupDateカタログ(2004.2.2)
■オフィス互換ソフトウェア(2004.1.17)
■迷惑送信者公開(2003.11.24)
■スパイウェアの見つけ方(2003.11.11)
■ウィルスバスター2004(2003.10.26)
■間違いだらけのウィルス駆除(2003.8.24)

■OPASERVに感染しました(2003.5.8)
■ノートンゴーストの業務利用(2003.3.10)
■Windows-XPのセキュリティーポリシー(2003.2.24)

■ウィルスバスターのバージョンアップ(2002.11.5)
■Outlook Expressのプレビュー禁止(2002.10.21)
■ジャストシステム一太郎Lite2とCANONプリンタLBP-1510(2002.10.15)

■Office2000のインストール時のエラー(2002.7.7)
■NEC製NXのアップデート問題(2002.6.29)
■マイクロソフト社の新ライセンス(2002.6.9)
■無料ウィルス駆除ソフトレビュー(2002.5.26)
■無料ウィルス駆除ソフト(2002.5.13)
■PE_MAGISTR.Bに感染しました(2001.10.25)
■XPのアップグレード対象に注意(2001.9.23)
■発売を前にWindowsXP導入の問題(2001.9.9)
■ノーツを入れたあとのアプリケーションエラー(2000.11.11)
Windowsが終わらない その2(2000.9.24)

管理人運用の姉妹サイトもよろしく
京王帝都5000系第二の人生
京王5000系メモリアル撮影会

 



■IE7ベータ版を使ってみた(2006.7.18)
 次期インターネットエクスプローラーのバージョン7ベータ版が配布されているので試した。以前よりオペラファイアーフォックスがタブブラウザとして先行していたが、マイクロソフトが取り入れたタブブラウザ機能は、後発で有利なこともあるが、それら製品と比較にならないほど便利である。
 外観では文字表示のメニューがすべて無くなり、小さなアイコンが数個あるのみで非常にすっきりしている。WindowsVISTAと統一性を持たせたデザインということか。しかしデザインだけでなく操作性も上がっている。



       上部メニューから文字がなくなりスッキリした。

 左端に新設された星マークは、お気に入りや履歴を有効に呼び出せる非常によい工夫だ。お気に入りのリストを表示した場合、リスト名を選べば現在の画面を書き換えるし、リストの端の矢印を選べば現在の画面を残してタブ表示する。さらに矢印を選んだものがフォルダであった場合、フォルダ内のページを一気にタブで並べて表示してくれる。並べて比較したいサイトがいつも決まっている場合に便利だろう。


       タブ表示が非常に効率的に行なえる。

 さらにタブで呼び出した複数のページを縮小表示して並べることもできる。タブブラウザの集大成というイメージだ。

複数ページの縮小表示。ポータルサイトの画像検索と似ている。

 もちろん今時のブラウザはこれだけではいけない。IE7は、フィッシングサイトや悪質なオブジェクトの埋め込まれたページを防御する機能を取り込んだ。学習機能も持ち合わせているようである。これまでのユーザ判断に任せた「無難なセキュリティ機能」とは異なり、マイクロソフト社として悪質サイトを何とかしようという意気込みを感じる。精度は定かでないが、ウィルスバスターを停止して比較的メジャーなフィッシングサイトへアクセスしたところ、ブラウザ本体がただちに反応した。



      Xpのセキュリティセンターと同じノリ。

  ベータ版とは言うものの動作上の不具合は特に見つからない。だが見た目ではわからないセキュリティ上の問題が潜んでいる可能性もある。試す場合はあくまで個人のコンピュータの一時的な使用に限り、ひととおり使ってみたらIE6に戻すことをお勧めする。また万一気がついた所があればマイクロソフト社に報告をしよう。


■WindowsXpMCEを買ってみた(2006.6.11)

 来年には次期WindowsのVISTAが控えるこの時期に、WindowsXp MCE(メディアセンターエディション)を購入した。脆弱性もそろそろ心配になってきたWindows2000。それが稼動する自宅のノートパソコンに、WindowsXpを入れてみようと思ったのがそもそものきっかけである。そこへたまたま昨年発売のMCEを安く手に入れたので、そのマルチメディア機能とやらも体験してみた。
 WindowsXp HomeEditionのマルチメディア機能を強化したMCEは、あまり存在を知られていないマイナーバージョンである。ビジネス用で成功したProfessionalに対して、家庭用としてはどうにも地味だったHomeEditionに、音楽や映像などの遊びや趣味の要素を取り入れてマイナーチェンジしたものと考えればよいだろう。OS以外にリモート操作を可能にする赤外線リモコンと、USBポートに挿入して利用する受光部が付属する。
 そもそもこのバージョンはPC本体とセットにしてメーカーが販売店に供給する(OEM)方式のみの販売である。一般ユーザは必ずPC本体とセットで購入しなければならない。壊れたフロッピーディスクなどのジャンク品をハードと称して、形だけ販売形態を守る店(もちろん消費者はジャンク品であることは承知)もあるようだが、管理人はちゃんとPC本体(ベアボーンフルキット)とセットで購入した。結局ベアボーンにはLINUXを入れたが、買い方は守ったわけだからマイクロソフトもさほど怒らないだろう。ただMCEがこうしてOEMオンリーで販売される訳は、マイクロソフトの販売戦略だけでない。OS自体がドライバを非常に選ぶのだ。メーカーがあらかじめOSに合わせてチューニングしたハードウェアでないとその力を発揮できないため、ハードウェアとセットでの販売は至極当然なのだ。実際管理人のPCは、MCEとしてのマルチメディア機能は一切動作しない。Windiws2000では稼動していたビデオ/サウンドドライバ、もMCEには論外らしい。しかしWindowsXpとしては全く変わりない動作をしてくれるし、従来どおりWindowsMediaPlayerやi-Tuneであれば文句なく稼動する。加えてMCEはHomeEditionがベースだが、実はProfessionalと同等だったりする。ドメイン認識も対応プロトコルもProfessionalと同等であるから、少なくとも管理人の購入目的は充分満たしてくれたので良い買い物だった。
 機種により異なるが、Celeron800MHz程度以上で十分メモリを積んだ機器があって、Xpの基本機能や最新セキュリティを取り入れたいと考えるならば、MCEのOEM版購入をコスト面から薦める。Xp Professionalのバージョンアップ版より安いのはもちろん、XpProfessionalのOEM版よりも安いからだ。ただしマイクロソフトの販売方針からは厳密には外れているから、アフターフォローやサポートをきっちり受けたければ、高くてもパッケージ版の購入を薦める。


OEM販売のCD、リモコンと受光部

スタートメニュー、マイピクチャ

情報サービスや音楽再生等
*管理人の機器ではMCEの機能を充分体験できなかった。


■PCCleanを使ってみた(2006.5.15)

 Ad-AwareSpyBotなどのフリーウェアから始まったスパイウェア対策も、今ではトレンドマイクロやシマンテックなどの専門メーカーでもメインで取り上げるようになり、「情報漏えいブーム」も手伝って、ようやく認知されるようになった。しかしコンピュータ内の情報を盗む目的のものと、サイトの利便性を上げる目的の良性のクッキーやオブジェクトとの区別が今の技術では難しい。よってそれら検出ソフトウェアの多くが、検出したスパイウェアを残すか、削除するかは利用者の判断に委ねている。
 Ad-AwareSpyBotでは、日本語パッチもあるが、検出結果の解説が英語であることから、検出結果からの利用者判断をさらに難しくした。トレンドマイクロのスパイバスター2006は、日本語で設計も新しく操作性が非常に高いが、やや検出が甘い(近々比較レビューする)。
 Ad-Awareと同等の検出と、日本語のわかりやすい操作性という点で、PCClean株式会社ネッピア)を試した。将来販売を予定しているらしいが、現在のところフリーで配布されている。

 検出度はAd-AwareとSpyBotと同等であり、ウィルスバスターやスパイバスターよりも多く検出する。前述のとおり判断の難しいスパイウェアはそれらを多くそれとみなせば良いというものではない。それぞれのメーカーの検出基準があることを断っておく。だが利用者により多くの情報を見せる点では○。さらに検出が非常に速い。これでレジストリ検索もしている点は驚きである。またその名のとおり、ゴミ箱やテンポラリーファイルなどのごみファイルの削除を行なう機能もある。本来スパイウェア削除というよりは、コンピュータのごみ掃除という性格のツールである。
 特筆する点は少ないツールであるが、わかりやすいインターフェイスの割に高機能である。こうした作りの確かなツールの登場はスパイウェア対策の理解拡大の期待につながる。


 ここで毎回お願いすることだが、
・ 社内のコンピュータに無断で導入してはならない。導入や実施は個人の自宅のコンピュータで自己責任でお願いする。
・検出したものすべてを考えもなく削除すると、コンピュータがハングアップ、起動不良等起こすこともあるから、それら削除の判断はよく確認して行なってほしい。検出名をインターネット等で検索すればその問題性がわかるが、デマもあるから注意。


上左 起動画面 上右 検索中画面。非常に高速。
下左 検出結果。下右 スパイウェア以外にもクリーナ機能。


■ウィルスバスター2006の発売(2005.11.14)

 トレンドマイクロ社のセキュリティソフトウェア「ウィルスバスター」がバージョンアップした。今回の特徴は、スパイウェア対応の強化と、フィッシングや詐欺目的の偽装ホームページ対策である。特にフィッシング(本物と見分けのつかないホームページを使って騙し、IDやパスワードを盗む)に対して、判別機能を設けている点は特筆できる。また悪意と商用の区別の難しいスパイウェアについては、同2005では判定が甘くしてあり、ほとんどが良性のものとして検索に引っかからなかったが、今回からは一般のクッキーについてもすべてを拾い、削除か無視かの判断はユーザに委ねるようになった。
 今回の改良ははっきり言って、フィッシング対応の追加と、スパイウェア駆除強化以外、目新しいところはない。ただし、使い勝手はかなり向上し、自分が何を設定してるのかがさらに判り易くなった。すでにセキュリティ総合ソフトウェアとしてやることはやってあるわけだから、今度はそれらをいかに有効に使ってもらうかに力を入れたというのは当然の結果であろう。管理人の使った感想では、スパムメールの判別機能が向上したように思える。年々デザインが少女的になっていくのが気になるが、この方が万人受けするのだろう。
 しかしこれだけセキュリティソフトウェアが普及していながら、これらを導入せず、しこたまウィルスやスパイウェアを溜め込んで平気でいるユーザには腹が立つ。今回の自動振込みCD事件も、ウィルスやスパイウェア対策もしないまま、ネットバンキングなどの新しい物にはすぐ飛びつくユーザへの警鐘だと、管理人は思う。次はネット株あたりが狙われるだろう。
 これだけ言ってもまだ、セキュリティソフトを使っていない人は是非今すぐ導入してほしい。初回約5000円、毎年3150円で、安心が約束されるのだから。それでも金は出せないというのなら、当サイトでは、無償のウィルスソフトも紹介している。有償に比べれば充分ではないが、ないよりましである。お願いだから導入してほしい。


左上 全体的にマンガチックと言うか... 右上 設定状況が一覧ではっきり。便利。 
左下 スパイウェアの監視機能が具体的に。右下 迷惑メールの設定も細かくなった。  



■ブラウザの見直し(2005.7.4)
 WEB公開ソフトの世界では、IIS(Internet Information Server)があまりの脆弱性の多さですっかり下火となり、APACHEにその座を奪われた。APACHEが安全とは言い切れないが、不正プログラマーのターゲットがまだIISに向いている間は危険が少ないとする企業や個人の判断は正しいだろう。
 ブラウザと言えば、昔はネスケ(NetScapeNavigator)とIE(インターネットエクスプローラ)が2大ブラウザとして競り合っていたWindowsブラウザ界。あるときマイクロソフトがIEをWindowsOSと合体させ、NetScapeはWindows環境から追い出されてしまった。ブラウザもOSもオールマイクロソフトとなったがOSとブラウザの両方に脆弱性を拡げることとなり、脆弱性が発見されるたびにOS、ブラウザ共に修正しなければならない。しかし塞いでも塞いでも止まらない修正パッチの配布にうんざりだ。
 自宅でFirefoxを試した。マルチタブブラウザブームが1〜2年前にあり、OPERAを筆頭、NetScapeも同じくタブブラウザ導入で巻き返しに出たが、最近はLINUXに多く適用されたmozillaブランドのFirefoxがかなり幅をきかせているようだ。特筆はブラウザの表示スピードがパフォーマンスの低い機種ほど高速になる点である。新旧4〜5年の発売時期でばらつく社内PCにはもってこいである。逆に言えば最新機種にすぐ置き換える個人ニーズにはどうでもいいことかもしれない。スパイウェアなどのセキュリティにどれほど優れているかが企業内採用のポイントとなろう。
 またプロファイル機能をもっており、ブックマークの移動やユーザ切り替えが容易である点も、共有して使ったり、転勤の多い事業場には便利である。
 個人利用では平凡だが、企業利用で化けるかも。  

 


■スパムメールの怖さ(2004.11.29)
 スパムメールに悩まされている方は多いであろうが、削除すればそれでよいと思っていないだろうか。スパムメールはダイレクトメールを目的とするものがほとんどであるが、スパイウェアをセットにした種類も最近見受けるようになった。下記は管理人が利用するWEBメールに到着したスパムメールであるが、削除ができない。なぜなら、これらを削除しようとすると、そのアクションと同時にクレジットカードや電話番号をコンピュータ内部から抜き出して送信する動きをするのだ。メールのどこかにトラップが仕込まれているらしい。



 管理人の利用するシマンテック社ノートンインターネットセキュリティが発する警告であるが、今回スパムメール完全対応となったトレンドマイクロウィルスバスター2005でも同様の警告が発せられる。結局これらの削除は個人情報の入っていないコンピュータで削除すれば良いのだが、ウィルス対策ソフトを利用していても、ファイアーウォールやスパムメール対策ソフトを利用する人はまだ少ないであろうから、同様の場面ではこのようなユーザは個人情報を自ら発信することになる。スパムメールを削除してスッキリした気持ちになっているユーザの情報は、実はこのとき知らないまに漏洩しているのだ。ウィルス対策ソフトのみで安心せず、スパムメール対策とファイアーウォールを装備する、ウィルスバスター2005ノートンインターネットセキュリティ2005の利用を薦める。プロバイダでウィルチェックしているからウィルス対策ソフトはいらないと思っている愚かなユーザは言うにおよばず。



■スパムメール振り分け(2004.10.17)

 スパムメールには悩まされる。ウィルス対策は当然であるが、cookieの遮断やスパイウェア(アドウェア)の削除等いくら自分が気をつけても、自分のメールを受信した相手が対処しなければ簡単にこちらのアドレスをスパム送信者に知られてしまう。一度覚えられてしまったら送信を停める手はない。インターネット上のパケットの半分はサーバの乗っ取りを目的とする不正なポートスキャンと、このスパムメールの垂れ流し送信と言われる。口座に勝手に振り込んで請求する悪質な融資が増えたことから振込みにも暗証番号を設定するようにした銀行が現れたが、メールもそのうち勝手に送信できないようにパスワードを設定するかもしれない。
 現状でできることはOutlook Expressの場合、フィルタの適用であろう。フィルタ機能(ツール→メッセージルール→メール)により、特定の送信者や件名、文章の特徴などからメールを自動判断し、削除フォルダ等に自動的に捨てるようにすることができるが、すべてのスパムメールを削除できるわけではなく、また設定によっては必要なメールを誤ってスパムと判断する可能性もある。
 POPFileを紹介する。よくある振り分けソフトであるが、その機能はちょっと馬鹿にできない。

↑分類結果はWEBページとして表示される。

 振り分けにはOutlook Expressと同様にまずは、送信者や件名などスパムメールの特徴を設定する。 しかしここでは全部網羅する必要はない。その結果、スパムと判断した中に、必要なメールが含まれていた場合、設定を再度見直すのではなく、「このメールは要るのだよ!」と教えるために、スパムメールと分類した結果を必要メールへ修正する。


↑誤分類した場合は、分類し直してやる。一見韓国俳優の紹介記事メールのようであるし、学習機能によってスパムではないと判断したのだが、実は女性向けアダルトだった例。いくら賢くともこりゃわからないわな。

 するとである、分類をやり直したメールが再度来た場合はもちろんスパムには分類しなくなるが、その特徴を細かく分析して、推測し、拡大解釈する機能がある。設定したのと100%合致しなくとも、似通った特徴のメールを判断して、スパムなのか必要なメールなのか決めるのである。使えば使うほど「学習」をするので、今や不愉快なスパムメールは直接目にすることはなくなったし、大事なメールが誤分類されることもなくなった。ただし削除フォルダやその他フォルダへの実際の移動はOutlook Expressに任せる。POPFileが件名にspam等の分類結果を付すので、これを元にOutlook Expressでフィルタすればよい。

 そのアルゴリズムがどのようになっているのかよくわからないが、お馬鹿なOutlook Expressに頭脳を付加する大変秀逸なソフトである。


■XPSP2の苦悩まとめ(2004.10.2)

 SP2の自動適用が全世界のWindows−XPコンピュータで一斉に開始されるため、インターネットやネットワークが混雑すると予想した9月29日であったが、全くそうした騒ぎは起きなかったようである。しかしこれは、パーソナルコンピュータのセキュリティに多くの問題を残したことを意味する。
 WindowsUpDateの自動更新機能においては、その適用方法が選択できるようにしてあるが、自動更新にしていない、あるいは個人ユーザが知識もなく勝手に適用を中止しているために世界的に混乱を招かなかったのではないか。企業等で計画的に適用を見送る場合もあるが。

SP2の適用に先立って刷新された自動更新機能であるが、相変わらず、

(1)自動   の他に、
(2)手動で適用する (自動ダウンロードするが、適用は一切しない!)
(3)通知のみ (自動ダウンロードすらしない!!)
(4)自動更新を無効にする (全く何もしない!!!)

が選択できる。



 これら選択が可能であることは、メーカーからユーザへのサービスの表れであるが、ユーザの実際の行動を予想してのことであろうか。セキュリティに無関心である反面、コンピュータの設定だけをやたら知っている愚かなユーザが多い現在、自動以外の設定に変更することが当然予想できる。その反面ユーザーが出元不明のソフトをダウンロードしてスパイウェアやウィルスに感染し、ネットワークやインターネット上に異常パケットを垂れ流す実情を知っているのであろうか。またこれらセキュリティパッチは自動更新にしてあっても、ダウンロードや適用の途中で中止することができる。

 もちろん、ユーザの導入した他社アプリケーションの影響で起動しなくなったり、そのアプリケーション自体が起動しなくなるなどの問題が考えられるから、自動適用一本では問題もあろう。しかしここまでOS、アプリケーション市場を独占したマイクロソフト社であれば、それら他社アプリケーションを切り捨てる暴挙に出ても、セキュリティ優先の大義名分が通るし、管理人は少なくとも受け入れる。それよりもWindowsUpDateどころかウィルス対策ソフトすら入れずにインターネットを利用しているユーザが多いことに抑えようのない怒りを感じる。

 ちなみに無事適用されたことは、システムのプロパティでも確認できるが、一番わかりやすいのが起動画面の変化である。下記のように、WindowsXPの文字のみになり、これまでその下にあった「ProfessionalEdition」、「HomeEdition」 の表示jがなくなる。



 最後に勘違いしてはならないことがある。Windows−XPServicePack2はこれまでにないWindows−XPの大改良であるが、セキュリティ問題(脆弱性)を埋めただけであり、一切のウィルス対策はない。またファイアーウォールも十分ではない。ウィルス対策、ファイアーウォールは、市販品を購入しなければ効果はない。この点をユーザーが勘違いし、かえってウィルス対策、ファイアーウォールソフトの普及が鈍ることがないことを願うばかりである。


■XPSP2の苦悩3(2004.9.27)
 Windows-XP用ServicePack2の適用を始めているが、適用直後、各事業場の導入を依頼したOA管理者から問い合わせがあった。snlogsvcというファイルがファイアーウォールに検出された旨のメッセージである。



 snlogsvcファイルが、内部情報を外へ発信しようとしている懸念があるが、「ブロックする」を選ぶと度々警告が出て仕事にならないとの苦情が相次ぎ、OA管理者へはこのファイルについてのみ「ブロックを解除する」を選択するよう指示した。snlogsvcが何のファイルであるか、スクリプトなのか実行ファイルなのか、ワームなのか調査中である。どなたか教示いただきたい。

 それと社内の機器はウィルスバスターCORPエディションを導入しているが、SP2にはウィルス対策ソフトとして認識されず「不明」と出る。ウィルス対策がされていないとして、警告が頻繁に出る。ちなみに管理人の自宅のコンピュータもNortonIntaernetSecurityとNortonAntiVirusが導入してあるが、アプリケーション名は認識しているものの、いずれも状態は「不明」とされる。


 SP2側でユーザが対策ソフトを導入してもしなくても、それが認識できないのでは何のための新機能なのか。当然ウィルス対策やファイアーウォールを導入しない危険なユーザに対しての警告にならない。


■XPSP2の苦悩2(2004.9.20)
 
いよいよ配布を開始することとした。ご存知のように全国の大型家電店にはSP2を収録したCDが配布され、頒布を開始した。管理人はインターネット上からダウンロードしてSP2を手に入れた(下記参照)が、配布CDが手に入ればこれをコピーして配布するのが一番手っ取り早い。ただし配布規定や承諾条件をよく確認されたい。考えなければならないのは前回も書いたが、適用により何が起こるか判らない点である。ドライバとの相性もあろうから、社内配布機種が複数ある場合はすべてについてテストを入念に行なうべきである。

 Windows−XP SP2ダウンロードページ


■XPSP2の苦悩(2004.9.13)

 すでにご存知であろうが、企業OA管理者はWindows-XPのServicePack2の扱いに悩んでいるかもしれない。配布はすでに9月2日から開始され、29日からはWindowsUpDateにより、自動的に適用される。これまでのように脆弱性対策のパッチファイルを次から次と小出しにして配布されても困るが、今回のように数百MByteのファイルを一斉に同日に配布するというのも悩みものである。世界的に9月29〜30日はインターネットを中心にネットワークが大変混雑するから注意が必要だ。また大幅改良であるがゆえ、これまでに動作したソフトウェアが動作しなくなる可能性もある。これらの
理由から、自動適用を9月29日から半年間わざと遅らせるツールも配布された。管理人は自動適用がされる前に、ネットワークを使わずCDメディアで配布することを決めた。適用を終えておけば、29日になっても、少なくとも社内ネットワークを凍らせることはない。全国の有名PC家電売り場でもこれを収録したCDが9月中旬に無料配布される(郵便局でも配布されるがこれは10月以降である)。ツールを利用して適用を遅らせるのもひとつの手ではあるが、脆弱性の修正が含まれる以上、早急な適用が必要である。SP2環境での動作確認がとれていないソフトウェアを除き早急に適用すべきと考える。

 SP2はWindows-XPのSP1以降の大幅更新であるが、その内容は主に、

(1)脆弱性の徹底対処
(2)ファイアーウオール機能の強化
(3)ウィルス感染対策の強化

 である。(1)の脆弱性は毎度のことであるが、(2)はかなり思い切っており、これまで出荷時は任意であったファイアーウォール機能が、適用とともに必要最小限のポート制御が行なわれるが、場合によってはインターネット接続ができなくなるようである。特にWindows-XPを利用してWEBサーバを公開するユーザはhttpポートを明示的に開けないと外部からの閲覧ができなくなるから注意が必要だ。
 また(3)のウィルス対策はかなり粗末であり、ウィルス検出ソフトの購入を促すにとどまる。マイクロソフト社がウィルス対策ベンダーまで吸収するようになっては問題であるが、ある程度OSメーカーもウィルス対策を標準とすべきではないか。ただし、インターネットエクスプローラーが改良され、不正なスクリプトやポップアップページを除外するようになったため、ウィルス感染の危険性に無関心な愚かなユーザが、アダルトページなどからウィルスを拾ってくる危険性が、ほんの少し減ったかもしれない。

 管理人が前から訴えることであるが、やはりウィルスソフトの導入は車の車検のように、法制化すべきではないか。


神の領域の必須アイテム(2004.4.6)
 コンピュータを扱うもの誰もが少し慣れてくると、最初に極めようとする神の領域。それはブラインドタッチ。
 各種ブラインドタッチをマスターするためのソフトウェアが発売されているが、練習中についついキートップを見てしまう。だったらキートップが真っ白だったら。
 http://www.pfu.co.jp/direct/hhkb/detail_hhkb-pro-nl.html(リンク切れ更新済)
 これは結構良いのでは。本来、キートップ上のわずかな刻印の感触さえわずらわしいとするブラインドタッチマスター「神の領域」の人たちが、より快適な「カチャカチャライフ」を満喫するための必須グッズである。ブラインドタッチ350点(?)の管理人も、購入を検討中。

■WindowsupDateカタログ(2004.2.2)
 WindowsupDateは、常にWindowsの脆弱性(ぜいじゃくせい)を狙う未知の攻撃に対して、改良ソフトをWindowsに追加することでセキュリティを向上させるための、改良ソフト取得手段である。もともとはソフトウェアのバグ(開発時に発見できなかった問題点)をリリース後に修正するために取り入れた手段であるが、今やセキュリティ改良が中心となってしまった。
 Internet Explorerのツール→WindowsUpdate、あるいはhttp://windowsupdate.microsoft.com/をURLに指定することで、その機器に必要なモジュールの導入が選択できるし、また自動更新を設定することもできる。
 誤解が多いのがWindowsupDateさえしていればウィルス駆除ソフトは入らない等思い込みであるが、まず脆弱性とはウィルスとは別のものであり、かといってウィルス駆除およびファイアーウォールソフトだけを導入しても不充分である。WindowsupDate、ウィルス駆除ソフト、ファイアーウォールソフトの三つを併せてきっちり導入することで、ようやく基本的なセキュリティが実現されることを覚えていただきたい。
 さて、社内機器にWindowsupDateを導入するのはなかなか難しい。これ自体が個人のコンピュータで各人で実施することを想定しているから、様々な利用者のコンピュータが大量に稼動する社内環境において、一台々々にインターネットに接続させ、それぞれダウンロードさせるのは、運用および接続環境いずれから見ても無理である。
 こうした場合はWindowsUpdateカタログを利用する。
 このページから適用ファイルをあらかじめダウンロードしておき、管理者からローカルネットワークを利用して各コンピュータへ配布することができる。通常のWindowsupDateでは、OSのモジュールに適用する差分ファイルであり、それ自体をファイルとして取得することはできないが、WindowsUpdateカタログでは、個別のファイルとして入手可能である。ただし、そこに用意されるモジュールは表示している機器に必要なモジュールであるから、すべてを表示させるには適用済みのモジュールを削除する必要がある。この際脆弱性の点では丸裸でインターネット上に接続することになるから注意いただきたい。

オフィス互換ソフトウェア(2004.1.17)
  管理人はこれまでにいろいろなソフトウェアを購入してきた。10万円以上のソフトウェアもいくつか買ってきたが、それらは特殊であまり多くの人が使わない種類のものであるから、販売数やその製作技術者の労働コストからしても高額なのはうなづけるし、それなりに他では得られない高度な機能を提供してくれた。

 マイクロソフトオフィスの値段にはかなり不満を持っている人が多いというアンケート結果の記事を見た。ソフトウェアの金額について意見を聞けばその多くは高いと言うが、高い安いの判断はどこから出るのか。ユーザの多くを占めるコピーソフトしか持たない連中に、いくらだったらソフトに金を払うか?など愚問である。良識あるユーザのみへのアンケート結果ととらえたいし、金を払わないユーザの言い訳の温床としてはならない。
 そうした背景を考えてもオフィスの高さは何だろう。総合デスクトップソフトウェアとして、これ以上ないシェアを確保しながら、機能を抑えたPERSONALで市場価格4万5千円、ビジネスでフルに利用できるPROFESIONALタイプだと同6万円を超える。すでに旧製品を愛用しているユーザに対しても2万円以上請求するこのメーカーの態度は、独占企業の暴利といってもいいのではないか。ソフトウェアに金を払うように訴えてきた管理人としても、マイクロソフトオフィスには胸をはって金を払えとは言い難い。
 しかしそうそうこんな会社にいつまでも楽をさせるわけにはいかない。互換ソフトである。特にその完成度で定評のあるのがサンマイクロシステムズの発表したフリーウェア「OpenOffice」である。そしてこの技術を活かして商用版として誕生したのが「StarSuite」で、販売元のソースネクストから1万円を切る値段で発売される。特筆はACCESSを除くOFFICEの全アプリケーションの互換に加えて、PDFファイルを作成できる点である。マイクロソフトオフィスだけでなく、アドビ社「アクロバット」も不要である。互換ソフトであるからそのすべてを網羅するとは考えないが、実際に利用するためにこのVer7を購入するつもりである。後日使用感をレポートする。


■迷惑送信者公開(2003.11.24)

 迷惑メールの嵐がやまない。全くどこからメールアドレスが盗まれたか判らない。ここで紹介する送信者リストは、ごく数人にしか明かしていない個人メールに対して送られてきたものであるが、毎日山のようにバイアグラだの、精力増強だの、ブロンズ娘がどうちゃらと、ある意味その方面のメールが多い。ここで注意だが、配信停止を申し込むことができるものには絶対に自分のアドレスを送信してはならない。相手側は無作為にアドレスを作成して送信しているから、返事が来たものには業者間のネットワークへ流してさらにメールの量が増えることが考えられる。試しに配信停止欄に自分のアドレスでなく、サブで利用していてこれまで迷惑メールを受けていないメールアドレスを入れて送信したところ、途端に迷惑メールが入ってきた。迷惑メールは不愉快であるが、常時接続の今、余計な通信費がかかるわけでもなく、黙って無視するのが無難である。プロバイダで受信拒否するシステムもあるが、大切なメールが受信拒否される可能性もある。迷惑メールの送信者の中には不幸にも送信者名偽装者に利用されている場合もあろうが、ウィルスやスパイウェアの侵入を許すようなセキュリティ問題があって盗まれたものであるから自業自得であろう。リストの送信者に自分のアドレスがあった人は情報をいただきたい。管理人の個人アドレスも世界のどこかで送信者として利用されているかもしれない。

↑今日も入る迷惑メール(クリックで送信者リスト)
↓アウトルックではツール→メッセージルール→メールで下記のような設定も。管理人のように海外からのメールに限られるなら「件名にアルファベッドが一文字でもあれば削除」が有効。
*返信の「re:」 と「microsoft」などの迷惑でないメールは除外してある。

■スパイウェアの見つけ方(2003.11.11)
 最近見も知らないところからHello!、Dear!、Uh-Oh!(?)等いかにも親しげなメールが届く。誰かが管理人のアドレスを意図的にばらまかない限りは、やはりパソコンの内部を盗み出された可能性が高い。そこで内部情報を盗み出すスパイウェアの検出ソフトを探してみた。
 見つけたのがデザインがやたら垢抜けた、Ad-aware というフリーソフトウェア。完成度がかなり高い。ウィザードに従って自分のパソコンの内部を検索してみると、簡単に35個ものスパイウェアが見つかってしまった。

 35の悪しきスパイウェアが見つかったの図

 スパイウェアを必要以上に恐れる必要もない。スパイウェアを自分のパソコンに埋め込まれたとしても、情報を外へ出さなければ良いのであり、そうした場合に、先に紹介したウィルスバスター2004の個人情報保護設定がある。これを利用して、メールアドレス、クレジットカード番号、電話番号等を保護すればスパイウェアなど気にする必要はないのだ。ただしスパイウェアの活動によりわずかながらもパフォーマンスを削がれるであろうから、定期的にスパイウェアの削除をしたらどうであろう。


■ウィルスバスター2004(2003.10.26)

 意匠面でボタン等のデザインがややメルヘンチックに変更された以外に気がつくのが、監視動作を主張するようになった?点である。シマンテックの同様の製品は、ブラウザのメニューに製品アイコンが追加されたり、メール送受信時にはレベルゲージで表示されるなど、監視を視覚的に訴えた。一方ウィルスバスターの従来バージョンは、もちろん強力な監視を提供してはいるが、バックグランドで人知れず動作していたところがシマンテック社との大きな違いであった。今回の新バージョンでは、監視機能の稼動を各所で使用者が気がつくよう視覚的に見せている点が特筆である。実際の監視だけでなくあえてその動作を見せることにより、使用者はネットワークに常に存在する危険性を認識すると思う。ソフトウェアばかりが新機能を追加するのでなく、人とソフトウェアが一体となってネットワークに立ち向かうことにより、はじめて強力なセキュリティが働くと管理人は考える。 また具体的な機能の強化としては、個人情報の漏洩保護と受信メールの監視が挙げられる。

(1)個人情報の漏洩保護
 氏名、クレジットカード、電話番号、ログイン名、パスワードをWEB経由、メール経由でそれぞれ、許可するか否か設定ができる。試しにクレジットカードの番号をメールに書いて送信したところ、直ちにメールの送信をブロックした旨ダイアログが表示された。できれば送信して良い場合にはその場で許可するボタンがあれば便利だが、その
場合はメインメニューを起動して解除をしなければならない。
 デフォルトではすべて許可になっているので、禁止したい項目を選択して設定をすれば良いだろう。
 すべて禁止すると当然頻繁に反応するのだが、いかに普段個人情報をインターネットで垂れ流していたか実感できる。

(2)迷惑メールの監視
 もはやメールの受信拒否をしたければアドレスを変えるよりない。スパムメールの対策としては、いかにメールを開いた際にその一覧を目に入らないようにするかである。ウィルスバスター2004では、迷惑メールに共通した特殊な文字列やコードが含まれたメールを受信した場合、MEIWAKUの文字が件名に追加される。OutlookExpressを利用していればメッセージルールで、”件名にMAIWAKUの文字を含む場合”を「削除」と設定すれば、つまらないメールを見なくて済む。ただし、迷惑メールの認識方法がシビアなのか、管理人の場合は迷惑でないメールが捕まってしまった。WEBページの貼りついたメールに反応するようだ。ちなみにテキスト形式の迷惑メールは、デフォルト設定ではそのまま受信してしまった。





■間違いだらけのウィルス駆除(2003.8.24)

 多くは駆除ソフトで自動削除されるが、手動で駆除しなければならないことがある。そうした場合、駆除ソフトを発行するメーカーのサイトに記された駆除情報に従う。ウィルスは実行ファイル、iniファイル、レジストリ、その他に書き込まれており、いずれかを削除しても他から補完し、消しては再生し、消しては再生し、の繰り返しになる場合が多い。同時に削除することは非常に難しい。
 管理人はそうした場合、感染ファイルを削除したのち、これと同じ名前のダミーファイルを同じ場所に置く。ファイル属性を読み取り専用にするのがポイントである。これにより同名のファイルが新たに修復されることはない。OPASERVE、Mtx等はこれで充分対処可能だ。もちろんこれは削除作業中のウィルスの活動を抑えるためのもので、最後に削除をすることは当然である。なおEXPLORER.EXE等、Windowsの根幹のファイルが感染した場合は、この手法は使えない。レストアCD等で修復が可能なのであれば、作りなおすことが安全性で一番有効だ。


■OPASERVに感染しました(2003.5.8)

 以前より海外とのメールのやりとりの多い海外事業部を中心にOPASERV(W32.Opaserv.Worm)の感染を見てきたが、その具体的な活動をはじめて知った。これはいわゆる共有ファイルを巣に拡大する種類のウィルスだ。
 プリンターを利用していないユーザーのジョブが、全く関係のないユーザの接続する共有プリンタに大量に出現し、スプールのまま印刷エラーを起こすというものだ。正規の印刷ユーザはこのジョブの処理を待つものだから、印刷が全く進まないどころか、プリンタやプリントサーバの再起動をしなければならない。ジョブのユーザ名から利用者を訪ねても印刷どころか、パソコンをその当時起動させていないといった証言が相次いだ。


*実際の画像ではありません。発生当時のイメージを忠実に再現したものです。


 OPASERVについて詳しくは関連サイト(トレンドマイクロ、シマンテック)を確認し、防護してください。


ノートンゴーストの業務利用(2003.3.10)

 毎年100台前後のコンピュータを導入するうちの会社では、ソフトウェアはライセンス買いのため、一般のプレインストールマシンではなく、OSのみのタイプを契約の保守会社が一度購入し、オフィスやノーツメールなどのソフトウェアをここでインストールしたのち、各事業場へ直接発送する。しかしその作業方法には問題があり、導入台数の多い時期にはその作業に追われるあまり、保守会社の本来の主要業務であるトラブル対応が遅れる。本来保守会社が効率アップを考えるところだが、お客の立場である管理人が、新しい作業方法を提供することとなった。
 まず普通にセットアップした場合にかかる時間を確認してみた。


 COMPAQ EVO D320 Windows-XP Professional
  (Pentium4 2GHz 256MByte memory)
   へのアプリケーションインストール時間

アプリケーション・修正パッチ
所要時間
 箱開け〜Windows-XP起動
 (使用者情報登録等・ServicePack1)
20分
 Office2000 Professional
  +MS-IME2000 標準インストール
18分
  上記Service Pack1*
26分
  上記Service Pack3(2を含む)*
12分
 Windows Update 
 (当時Q329441を最新とする)
19分
 一太郎Lite2

3分

 ATOK13
3分
 Lotus Notes 4.57
7分

 Adobe AcrobatReader5.05J

1分
 CitrxClient 6.301050
3分
 プリンタドライバ
2分
  合計
1時間54分
 *ISDNでダウンロードインストールを利用。  

ルを利用。

 これは一例であり、要領のいい人はさらに短縮するであろうし、CD媒体を購入すればダウンロードインストールのロスは減るであろうが、いずれにしてもこれらを台数分行なうのは大変な労力である。もちろん複数台の場合は並行して行なうが、10種類以上のアクションを間違いなく、さらに各インストールが終わったかどうかを常に気にしながら終了時にはただちに次のアクションに移行せねばならないなど考えていれば、結果この作業にずっとつきっきりになり、他の仕事ができようはずもない。

 そこでこれらを一気にインストールする方法として、バックアップソフトの導入を考えた。代表的なところでノートンゴースト2003をテスト中である。1台はすべてインストールして作るが、この状態から作成したレストアCDを他のマシンにも適用すればよい。同じ内容のものが何台も作られることになるが、OSはコンシューマ向けライセンスで出荷台数とユニークのものであるし、アプリケーションのID番号はライセンス買いの場合共通であるから全く心配がない。ただしノートンゴーストは1台につき1本購入しなければならないだろう。あとは自動インストールである。CDは上記の内容で4枚、同時に実施するには台数分セットの作成が必要だが、インストールが終わったかどうか画面を気にする必要もなく(つまりディスプレイをつながなくてもいい)、CDドライブから自動排出されるCDを機械的に入れ替えてリターンキーを押すだけでよい。具体的な方法は次回説明する。

Symantec Norton Ghost 2003
 起動CDが簡単に作成できる。


■Windows-XPのセキュリティポリシー(2003.2.24)

 Windows-XPを企業に導入する場合、これまでのWindows9×シリーズと異なり、適切な設定での設置が難しい。NTファミリー継承のセキュリティポリシーであるが、Windows-XPではどうした訳か簡素化されており思ったように設定できない。

1 利用者における機器の構成変更
(1)アプリケーション
 当然利用者にアプリケーションは入れさせない方針で来たわけで、ことWindows-Xpに関しては、これがadministrator権限かpoweruserでしか認められない。一般利用者の権限はそれ以下のuserにするべきだが。ただしuserにすると何にもできなさすぎる。

(2)プリンタドライバ
 これについてはpoweruserにおいてもローカル接続は許可されない。ただし他のコンピュータに接続されたプリンタを共有する場合は認められる。一般的に文字化けなどの印刷暴走を避けるため、利用者にはプリンタ設定はさせたくない。

(3)その他周辺機器
 CD−RドライブなどのUSB機器の接続要望が増えており、放って置くと勝手に接続しかねない。

2 利用者による不用意なネットワークのアクセス
 ネットワークは特に利用者に触らせるわけには行かない設定であるが、携帯パソコンの利用増で、ネットワーク設定がある程度自由に利用者に変更できなければならない場面が発生している。反面デスクトップPCは一切触らせたくない。

3 WindowsUpDate
 数日おきに頻繁にセキュリティ更新のある現在、それらを適用しないのは危険であるが、Administrator権限でないと実施できない。

以上のような細かい設定が企業では必要だが、個別設定のやり方がいまだ不明である。現在これらを調べないで導入したWindows-XPは利用者からかなりの不評であり、事実上稼動していない例も見受けられ、社内的に重大な問題へ発展しつつある。そこで企業用途目的に実用的でかつ安全な設定を探るべく、Windows-XPパソコンを1台いじり倒し、調査することとなった。「Windows-XP解体概論」として近日調査内容と設定案を披露したい。同様に困っている企業管理者はもちろん、使い方がよくわからない個人ユーザも、無責任な雑誌の記事に惑わされることなく、当サイト記事を是非参考にされたい。期待のOA業務連動記事は3月より掲載開始する。


■ウィルスバスターのバージョンアップ(2002.11.5)

 ウィルスバスターが2002から2003へとバージョンアップされた。従来のウィルスバスター2002の年間契約期間が続いているユーザーはインターネット上から無償バージョンアップが可能である。とかくニューバージョンの動作は機能が増える替わりに緩慢になるものであるが、若干動作が軽くなったように感じる。少なくともスキャン速度は向上している。管理人が特筆するのは、ファイアーウォールのカスタマイズが可能になった点だ。なぜかNorton Personal Firewall(シマンテック社)や、McAfee.com Personal Firewall(マカフィー社)にはそれがあっただけに、疑問に思っていた点だ。ポート番号を自由に設定することができるため、WEBサーバへも適用できる。パソコンの入れ替えや作り直し時に面倒だったユーザ情報の再取得も簡単になった。ウィルスへの対応の早さに定評があった同ソフトであるが、ファイアーウォール機能の強化や使い勝手の改良により、完成度が非常に向上した。OPASERVやBugBearなど凶悪なウィルスに対抗するべく導入をぜひとも検討されたい。

デザインが変わった
だけで基本的な機
能に変更はない。

外部からの接続
を禁止したい
ポートを自由に
設定する
ことができる。


■Outlook Expressのプレビュー禁止(2002.10.21)

 Outlook Expressのプレビュー機能は停止してください。メールをいちいち開かなくても内容が確認できる便利な機能ですが、KLEZという名のウィルスが発生した当時、メールを開く操作をしなくてもプレビューするだけで感染したことから、「プレビュー機能の停止」が求められました。しかし利用者がこれを守らず感染拡大を許した経緯があります。「添付ファイルを開かなければ大丈夫」などというウィルスは過去のものです。KLEZもいまだ猛威を振るってますが、新たなウィルスBugBearが蔓延しており、これもプレビューをしないことで初期感染は防げます。恐らくOutlook Express次期バージョンはプレビュー機能を初期設定では見せないようにすると思いますが、取り急ぎ、プレビュー機能を停止してください。もちろんプレビュー機能を停止し、さらに怪しい覚えのないメールは内容すら開かず削除し、またウィルス駆除ソフトを必ず入れてください。いまだにウィルスソフトの金が惜しいという人はパソコンやめるか、AntiVir(BugBear対応済み)などの無料駆除ソフトを薦めます。AntiVir使用レポート

*サービスパックを常に最新のものにすることが効果的ですが、企業内PCは必ず管理者に相談してください。 サービスパック説明(トレンドマイクロ)



 メニューの表示からレイアウトを選びます。


 「プレビューウィンドウを表示します」にチェックが付いているので、これを図のようにはずします。


■ジャストシステム一太郎Lite2とCANONプリンタLBP-1510(2002.10.15)

 一太郎Lite2のインストールされたマシンで、印刷先にプリンタCANON LBP-1510が設定されているマシンがある。このドライバを、LIPS4 Ver.8.40から最新バージョンLIPS4 Ver.8.80に更新したところ、下記の問題が発生しました。

 「ファイル」→「開く」を選んでも反応しない。または不正な処理〜が表示され、強制終了するよりなくなる(下図)。


 ファイルを開く画面でエラーが表示される

 LBP-1510ドライバはLIPS4プリントドライバVer.8.80の一部ですが、他のプリンタLBP-720、740等では同様の問題は発生しません。対処は、LBP-1510プリンタのアイコンを削除すると、その場で問題が解決します。ですがこのままではプリンタが利用できないので、削除した後、一太郎Lite2に修正パッチを適用します。 ジャストシステムのホームページに記載された修正内容の中に、
「ファイル選択ダイアログでEXEファイルやDLLファイルをビューア表示すると強制終了する場合がある。」
とあります。少し違いますがこのことでしょうか。
再起動後、再度LBP-1510ドライバをインストールすると解決するようです。もっとも参考になるかどうか。一太郎LITE2の利用例がいくつありますでしょうか。


■ Office2000のインストール時のエラー(2002.7.7)

  Office2000のインストール時にエラーが出ました。ノーツとの相性の問題でした。もちろんノーツを使用していなければ問題ありません。対応方法はマイクロソフトFAQにありますが、ノーツのレジストリが不完全な場合に出るようです。Windows98,Meにインストールする場合は同じ条件でも発生しない場合がありましたが、Windows-XPでは必ず発生します。このときはlotus.iniおよびnotes.iniファイルをリネームあるいは移動します。ノーツのインストールをOfficeの後に行うことでも回避できます。インストールさえ完了すればOffice、ノーツともに稼動に問題はありませんでした。


NEC製NXのアップデート問題(2002.6.29)

  WindowsUpDateはセキュリティ問題にさらされた現代のパソコン環境では必須だが、NXではインストールを避けなければならないものがある。これを導入すると頻繁にフリーズを繰り返す。企業向けのNEC製品はMATEやVersaPROが普通であるがこれらは該当しない。 また同様の問題がDOS/V機では起きていないことから、NXはやはり少し構造が違うようである。NEC製ノート型家庭用機種を大量導入した管理者はご注意願いたい。該当機種や避けるべきモジュールの詳細は下記で。

http://121ware.com/support/pc/r2/data/kb/004/004785/004785.htm


■マイクロソフト社の新ライセンス(2002.6.9)

  Officeアプリケーションの企業向けライセンスの契約形態が変わる。従来のライセンスは7月末までに一本あたり数万円払って更新しないと、次回バージョンアップ時は新たにライセンスを新規購入しなければならない。事実上従来のライセンスが7月いっぱいで失効することになる。更新料を払ったからといって次回バージョンアップ料が免除されるわけでも割引されるわけでもない。かといって払わないと高額のライセンスが無駄になる。マイクロソフト社員の夏のボーナス捻出策と言われても仕方がないのではないか。ともかく独占企業の横暴には逆らえない。ライセンス管理者は現在の契約形態を確認の上、マイクロソフトアシュアランスのページを参照願いたい。なお単体買いの一般ユーザは従来どおりである。


■無料ウィルス駆除ソフトレビュー(2002.5.26)

 前回紹介したAntiVirを使用した。完全なフリーソフトであり、ダウンロードして展開するだけでインストールが完了する。WEB上に紹介されている使用説明書はドイツ語と英語のみだが、直接使いながらの手探りでもそのほとんどの機能を利用できるぐらい素直なつくりでなので心配はいらない。多くの駆除ソフトと同様、機能は大きく分けてハードディスク検索、各種スケジュール設定、アップデート機能。特に最新ウィルスに対抗するためのアップデートがフリーで行える点は大きい。さすがにトレンドマイクロやシマンテックのような有料サービスと違い、頻繁には配布されないが、使用一ヶ月で、4回のパターンファイル更新があった。破壊活動の度合いが高いKLEZ_H等数種類のウィルスには発生から5日で対応したから、上記サービスに比べると4〜5日
遅いことになる。


傘のアイコン。アーノルドパーマを思い出す?


雨に打たれる男。寂しそうな起動画面。
Windows2000/NT用もある(画面はWin9X用)。



インターネットに接続すれば、簡単に最新ウィルスに
対応するパターンファイル を アップデートできる。


■無料ウィルス駆除ソフト(2002.5.13)

 無料のウィルス駆除ソフトを紹介する。AntiVirというもので、無料でありながら定期的にパターンファイルのアップグレードができるので、ある程度新しいウィルスにも対応可能である。英語版ではあるが、中学程度の知識があれば充分である。駆除ソフトを一切いれていないユーザはせめてこのソフトだけでも入れてほしい(インストールにあたっては下記*注参照)。Windows95、98、Me用とWindows2000、NT用に分かれているが、いずれも1週間ほど利用してみたが、KLEZウィルスにも対応している。ただし、他のウィルスソフトを入れているユーザーはこれを必要としないし、インストールすると衝突するので注意してほしい。特にウィルスバスターと競合するとOSの再インストールより手がないから該当ユーザは絶対入れてはならない。

*注:当やもめの会サイトでは、フリーソフトの扱いはサポートに不安があるとして取り上げてこなかったが、今回KLEZウィルスの蔓延に伴い、ウィルス駆除ソフトを入れたPCが1台でも増えるようにとの願いで紹介したものである。ここで紹介したソフトのインストールや使用にあたって生じたいかなる問題について責は負わないし、またサポートも行いません。

■PE_MAGISTR.Bに感染しました(2001.10.25)

 管理人はウィルス対策にはそれなりに自信があったのですが、先日PE_MAGISTR.Bに感染しました。おかしいと思ったのはメールの送受信をするとPOPサーバが見つからない旨メッセージが出て接続できなくなったからです。最近ウィルスバスター2001のリアルタイムモニターが自動起動しないことに気が付き、手動で全ファイルを検索したらこんなん出ました。
 その他気づいた点は恐らく常駐していたのでしょうか。ハードディスクのアクセスがやたら多くなりました。Windowsのこと、調子が悪ければリセットというのが常套ですが、リセットに頼ってばかりいるとウィルス感染を見逃す恐れがあるなと痛感したのでした。
(そもそもウィルス検知ソフトの自動起動がしなくなったときに気づくべきだったが。。。)
もしや私もと思った方は下記URLで調べてみては。http://www.trendmicro.co.jp/esolution/solutionDetail.asp?solutionID=3137
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■XPのアップグレード対象に注意(2001.9.23)

 現状のOSをXPに上げようと考えている場合、XPのバージョンアップ対象OSがWindows98以上を対象としていることに注意しなければなりません。WindowsXPにバージョンアップするためにWindows98へアップグレードすることも考えられますが、安定性から言って、バージョンアップは1回までにすべきですし、個人法人問わず無駄な労力と費用をかけるよりWindowsXPの通常版を導入すべきです。うちの会社はOSのバージョンアップは一切行わず、リース切れまで購入時のOSで行きます。


発売を前にWindowsXP導入の問題 (2001.9.9)

 11月16日に発売されるWindowsXPは、ホームエディションとプロフェッショナルの2種があり、それぞれ個人向け、法人向けというわけです(と決めつけて良いかどうか)が、ホームエディションを使用する場合、いくつか気をつける必要があります。
 一番大きいのはネットワークプロトコルの廃止です。NetWareのみの採用でかなりマイナーなIPX/SPXは良いとしても、「NetBEUIの廃止」は影響が大きいです。主に小規模なオフィスや個人でネットワークを組んでるような利用では、マイクロソフトネットワーク共有が多いと思います。これを安定して使用する際、必須ではないのですがこのNetBEUIが有効なのです。相手先の応答有無にかかわらず通信をしかける性質上、接続を安定させるのですが、反面異常通信の引き金になるため除外したようです。しかしプロフェッショナルに残して、ホームエディションで廃止するというのは逆ではないだろうか。

 現在の環境を変えずに新OSへの移行を検討する場合、プロフェッショナルにするべきです。ちなみにうちはメーカーから供給がある限り、当面Windows98SEを標準としていきます。


ノーツを入れたあとのアプリケーションエラー(2000.11.11)

 ノーツを導入すると、図のようなエラーがノーツでなく他のアプリケーションで出やすくなります。実はシステムの異常を知らせてくれるありがたいツールでクインシーと言います。ノーツのインストールにもれなく付いてくるロータス社の思いやりサービスなのですが、システム異常とする基準が少々シビアで、アプリケーションのモジュールの読み込みに時間がかかった(タイムアウト)場合に必ずと言っていいほど発生します。
発生しやすい例として、

・ワープロや特に表計算などで、比較的読み込みに時間のかかる大きいファイルを読み込もうとした時、
・ネットワークの遅い環境でLANを介してファイル操作をしたとき、
・いくつもアプリケーションを立ち上げて、メモリ不足によりスワップが頻発し、起動に時間がかかった場合、

等です。いずれもジョブ実行に時間がかかった場合に起っています。通常であればメモリ不足で済まされる動作遅延を、クインシーはシステム異常としてとらえ、他に影響が及ばぬうちにそのアプリケーションを強制終了させます。
 すでにWEB上でもこのクインシーの退治?方法が飛び交ってますが、根本の問題を残したままクインシーだけを殺すのでは、警察官をつかまえて泥棒を逃がすのと同じです。事情も聞かずに逮捕する不良警官ですが、いなくては困るもの。
 あえてここではクインシーの停止方法は書きませんが、クインシーが起動する原因を十分理解した上であれば、しかるべき処置をしてはどうでしょう。ただしうちでは使用者にクライアントを触らせない規則です。管轄のネットワーク管理者に必ず確認してください。



Windowsが終わらない その2(2000.9.24)

 Windows98がまともに終わらない件はすでにお伝えしていますが、このところますますひどくなってきました。
 今年から導入しているCompaq Deskpro EXS SF(Cerelon566MHz/Windows98SE)は、17インチモニターセットで\135,000.と、法人向けとしては格安のマシンです。既設のマシンの老朽化やリース切れがこの時期に集中したため、信頼できるメーカーでもあったので全事業場あわせておよそ20台導入しました。ところがその8割がまともに終了しません。すでに御存知かも知れませんが、Microsoftのホーページではいくつかその対処法が掲載されています。その一つが「スタート」→「ファイル名を指定して実行」→「MSCONFIG.EXE」→「詳細」→「クイックシャットダウンを無効にする」にチェックをつける、というものです。ところが「クイックシャットダウンを無効にする」という項目が同機に見当たりません。ただこの方法はネットワークボードが何らかの障害で切断に至らないままWindowsが終了段階に進むのを遅らせる処置で、ネットワーク設定の有無に関わらず問題が発生する今回の件には実のところ該当しないのです。同ホームページより入手できるshutdown supplimentというパッチファイルをあてても結果は同じでした。このパッチは昨年まで導入していたEPSONのオフィスシリーズではかなりの効果がありました。ノート型のCompaq ARMADA V300も導入していますが、こちらはこの問題については現象は見られません